2025年 市民未来大学 ヘルスプランナーコース(2年次 前期)

エッセイ

この4月から、JIU 市民未来大学 ヘルスプランナーコースの2年次 前期授業が始まりました。 初回はオリエンテーション、第2回は老年学でした。

老年学(ジェロントロジー)は、エイジング(老化)や高齢者を取り巻く問題を扱う学問です。 老化を扱う様々な学問領域の知見を集約するのではなく、老化の個別領域の知見を踏まえつつ、それらの相互の関連性を理解し、研究を行う分野ということでした。

それは、老化とは何か? なぜ老化するのか? といった問いに始まり、生物的、心理的、社会的の3つの側面から老化現象を捉え、高齢社会をうまく営み、そこに生活する人々の健康と幸せのための提言を行うことを目指すものです。

この後授業は、老化・高齢者と身体的側面、老化・高齢者と心理的側面、老化・高齢者と社会的側面へと、高齢者を取り巻く問題を掘り下げていきます。  そのような中で、私はふっと老年学は若い世代の方にこそ学んで頂きたい学問の一つではないかと思いました。 なぜなら、高齢者は加齢とともに身体や心の状態の変化を現実のものとして受け止めることができるからです。 上手く説明できませんが、要するに高齢者になってからはじめて高齢者の事を考えようとしても、時すでに遅しといった感じが拭えません。

また、今回の授業の最後の方で触れていた高齢者の社会参加・社会貢献については、私がトランジション・タウン 九十九里町をはじめた初期の頃に考えていたことそのものでした。

「その地域が住みやすいかどうかは、そこで暮らすお年寄りの顔を見ればわかる」とは、私が若い頃に何かの本で読んだような記憶があります。 将来、安心して楽しく暮らせる地域に住みたいと考えている若い方には、忙しい日常生活の合間に少しでも「老年学」を紐解いてみることをお勧めします。

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