健全なグループ:序章

トランジション・タウン
グループの形成段階

城西国際大学 市民未来大学「ヘルスプランナーコース」のWebページでは、
”身体的・心理的な健康の重要性について理解し、身体の解剖学・生理学等の基本的知識・健康と相反する疾患や障害に関する知識・フィジカルチェックや薬学などの健康に関する様々な知識を身につけ、健康のための自己管理の手法だけでなく、地域における健康の維持や促進に関与できる人材育成を目指します”
と紹介されています。 さらに、卒業後は地域活動・社会貢献活動の参加を目指すとしています。

1年次の最初の授業でも触れられていたと思いますが(特に地域包括ケアシステムとの関連性から)、当初は「通いの場」におけるリーダー的な人材育成を目指すとのことでした。 しかし実際は、考えていた以上に現代社会の構造や地域性の問題が立ちはだかり、目的を達成することはなかなか困難なものであることがわかってきました。

一方で、現在私が目指しているのは「健全なグループ」です。 詳細については追々お話することにして、身近な例として「自治会」が抱える問題を上げることができます。 こちらも、地域による違いはあると思いますが、
・若い世帯の自治会加入が殆どない(自治会の知名度が低い?、 自治会で何をするのかわからない?)
・自治会費を納めるだけのメリットがないため脱会する世帯が増えている
・そもそも地域の世帯数が減少している
といったことが上げられると思います。 また、自治会に加入されている世帯の中にも、このような問題に直面している自治会をどのようにして存続させていくのか、それとも今までの自治会を存続させること自体に意味はあるのか、といった疑問をお持ちの方がいらっしゃるかも知れません。 もしかしたら、細かいことは考えずに、先代から引き継いだものだからとおっしゃる方もいらっしゃるでしょう。 因みに、私自身の立場は後者に近い(当該地域で生まれ育ったわけではありませんが)ものです。

さて、自治会の例はこのくらいにして、次回は私が現在そして将来的に取り組もうとしている「新しいコミュニティづくり」について、お話したいと思います。

「トランジション・タウン 九十九里町」は、「一人一人のトランジション」の柔軟なネットワークを築き、持続可能性(sustainability)と復元力(resilience)のある「新しいコミュニティづくり」を目指す活動です。

「トランジション・タウン」は、化石燃料に依存するような持続不可能な社会から、必要なものは私たち自らの手でつくることにより持続可能な社会へと移行(transition)するための市民運動です。

タイトルとURLをコピーしました